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2021年11月28日(日)
「立川一式双発高等練習機(キ五十四)」の一般公開

おかえりなさい!日本で唯一残る「立川一式双発高等練習機(キ五十四)」の一般公開に「百聞は一見にしかず」行って来ました。
 
【平成28年重要航空遺産認定】
展示場所は立飛リアルエステート南地区5号棟
 一式双発高等練習機(キ五十四)
昭和14年(1939年)旧日本陸軍から多目的双発高等練習機の試作指示があり、立川飛行機(立飛ホールディングスの前身)にとっては初めての双発・機体はジュラルミン製で主脚引き込み式の機体を製作し、生産開始は1940年。
操縦士だけではなく航法士、整備士などを一括して訓練・養成すること、また通信、射撃、写真撮影など、いわゆる機上作業全般に使用することを目的に設計されたもので当時としてはエンジンの信頼性、機体の耐久性が高く、幅広い訓練に使え、輸送機としても使える傑作機のひとつだそうだ。
・乗 員  5~9名       
・最大速度  376km/h/2,000m
・発動機  空冷式星形9気筒   
・上昇速度 7,180m
・全 長  11,940mm   
・全 高  3,580mm  
・航続距離 960km~1,300km
・全 幅  17,900mm   
・生産期間 昭和15~20年
・総生産機数 1,342機
 

 故障が少ないことから、戦時中は訓練だけではなく戦地との連絡業務などにも使用された。太平洋戦争の最中であった昭和18年9月27日秋田県能代飛行場から飛び立って青森県八戸市高舘飛行場に向かった1機が訓練中のエンジントラブルで青森、秋田県境の十和田湖に不時着。乗員4人のうち3人が死亡し、機体はそのまま水没した。
 
 青森県立三沢航空科学館 館長 大柳繁造氏を中心とした引き上げプロジェクトにより、 
今から9年前の平成24年9月に69年ぶりに引き揚げられ、同科学館に展示されてきた。
十和田湖は淡水湖のため機体の腐食が大きくなく当時の姿をほぼ残している。
 
 戦後、日本の軍用機は全部廃棄処分となったが、この機体は終戦前に十和田湖に不時着水、冷たい湖底にしずんでいたため廃棄処分を免れた。現存する国内唯一のであることを知った製造元の立飛HDが同館と折衝、長期保存を条件に昨年11月譲受けたもの。尚エンジンは「天風」と呼ばれ「日野自動車」の前身である「東京瓦斯電気工業」の製作である。
「立川にも高い技術があったことを一般の人にも知ってもらいたい」と、今回の公開実現に及んだもの。昭和12年に建てられた木造の倉庫に展示されていることも郷愁をそそる。
 火曜日「スッキリ」のコメンテーター、ロバート・キャンベルさんもお見えで社長と一緒に視察されていました。
 
一般公開入場無料にもかかわらず飲み物・ポストカード「TAKE OF SITE」の創作クラフトのメモ用紙などのお土産までいただきました。“立川愛”の証しだそうです。そういえば今朝の情報で立川市は市の魅力発信のために決めた合言葉「立川ぐらいが、一番いい」と市民向けにアピールするための小冊子「ブランドメッセージブック」を作ったそうです。「まちと自然」「にぎやかすぎず、静かすぎず」バランスの良さをアピールしている。子供の頃、基地の街として近寄りがたかったことが夢のようで、今やその街並みは素晴らしい変貌を遂げている。こんな機会を作って戴き感謝したい。

沼尻 哲

ブランドメッセージ 
メインメッセージ
立川 くらいが、一番いい
にぎやかすぎず、静かすぎず。
まちと自然のちょうど良さ。
ひとりになりたい時は、放っておいてくれる。   
まちに出かければ、誰かに出会える。
それぞれの場所で、季節ごとに様々な表情を見せてくれる。
何でもある、がそこにある。
全部が一番


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