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沼尻 哲 校友からの寄稿

別売5本のカレンダー

沼尻 哲

 

私は例年小田切訓校友の欧羅巴のカレンダーを別売で2本購入している。
最初の1本は千葉印西市に住む妹夫婦に贈っている。
ご主人が絵を嗜み絵画もすでに保有し小田切ファンのひとりである。
2本目は学生時代のゼミ仲間Y君に2009年から贈り続けている。
Y君は卒業後明治乳業に就職、その後子会社の中国明販の社長になった。
 酒を好み、単身赴任だったこともあり、私も銀行の後シンニッタンという本田以外の自動車メーカーに足回り部品を供給している会社にいたので月に1~2回マツダに伺うため広島を訪れた。
勿論宮島、原爆ドームにも足を向けたが彼とはよく流川、薬研堀に出掛けた。
しまいには何軒目かの店では「いらっしゃいませ」ではな「お帰りなさい」と云われる始末。よく飲んだ。そんな想い出がたまらない。
2009年体調を崩し61歳の若さでこの世を去る。
その年から毎年贈ったり、その後ゼミ旅行にさそったりしている。
 年末にいつものように奥様から書状がきたので紹介したい。“毎年、明大のカレンダーを我が家にお届け下さりありがとうございます。
ずっと主人を仲間として忘れずにいて下さることに…。ゼミの皆様にもどうぞよろしくお伝えくださいませ。

追伸 いつも明大のヨーロッパの絵を眺めますと、定年を迎えたら、世界一周の旅をしようなどと言っていた主人を思い出します。(叶わぬ夢でしたが…。)今年の3月でしたか、大原美術館の絵画が東京に来ていました。主人とは大原に何度も行っていたので懐かしく長女と(明大卒)一緒に観ることが出来ました。
二人で元気でおります。”と。
 昨年から別売を3本増やし5本としたので3本目は松下電器OBの森井さんへ。奥様からご丁寧なお便りが早速届く。“昨日ポストに明治大学校友会のカレンダーが入っていて大変驚きました。主人が大好きだったカレンダーで来年からその場所が空くのかと思いますと淋しく思っておりましただけに感激も一入でございました。
心から厚く御礼申し上げますと共に地域同窓のご発展を心よりお祈り申し上げます。”
 そして4,5本目本目は家内が通所介護で利用している立川至誠ホーム歌の広場のボランティアのお二人である。明大校友会多摩支部のご縁で多摩市の幹事長藤川さん、小平の副支部長川嵜さんである。
昨年6月に快くお引き受けいただき、以後隔月木曜日の1時間18曲ほど皆さんとコーラスしている。元気をと発ったものの、元気を逆に貰ってきている。(勿論私はMCで)この仲間には賛同していただいた、国立の松浦高明校友や田代さとみさんもメンバーになって戴いている。12月11日国立市から頼まれこのメンバーでさとのいえにて開催したところ年賀状にこんなコメントがありました。
 “昨年末に畑仕事をしながら聞かせていただいた「みかんの花が…」の曲がまだ耳に残っています。また、聞かせてください。”故国立市長佐藤一夫さんお愛唱歌でもありました。
そして明大会では見つからなかった伴奏者ボランティアの東大OBに一本。手元になかったので自分のものを提供しました。
様々小田切さんのカレンダーを大事に使わさせていただいております。感謝。

 



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