2020年12月6日(日)
越智 浩治のラクビー談話 ラクビー早稲田大学戦 観戦報告
早稲田が6戦全勝、明治が5勝1敗で迎えた96回を数える伝統の早明戦が、12月6日(日)に秩父宮ラグビー場で行われました。
早明戦は、昨年までは校友会を通じてチケットを購入することができましたが今シーズンは新型コロナの影響で、発売枚数が定員ということもあって、チケットは発売からほぼ30分も経たない内に完売。
運よく購入することができ、ライブで観戦することができました。
前評判では全勝の早稲田が有利と言われており、明治も大黒柱の山沢選手が負傷で出場できないということもあって、明治が勝つとすればロースコアの接戦と思っていましたが「早明戦の前評判は当てにならない」というジンクス通りの試合結果となりました。
試合開始早々、前半15分に箸本キャプテンが先制トライを取ってから1トライを返されたものの前半を21対7で終えました。
後半も流れを渡すことなく、試合終了間際に1トライを追加し、終わってみれば34対14(後半13対7)で早稲田に快勝し、22年ぶりの対抗戦連覇を果たしました。
試合を通じて感じたのはスクラム、ラインアウトのセットプレーが非常に安定していたこと、ブレイクダウンの密集戦でも早稲田を圧倒できたことが挙げられます。「明治スタイルにフォーカスした前へ」のラグビーが迷いなくできていました。
一方、早稲田は明治のプレッシャーからか、ラインアウトでノットストレートなどの早稲田らしからぬミスを犯していました。
これから大学選手権を迎えますが、早稲田も修正力の高いチームなので、きっと今日とは違ったチームとなっているでしょう。
一方、明治は箸本キャプテンが「対抗戦の優勝は、試合メンバーの23人だけでなく、一緒に練習してきたBチーム、Cチーム、Dチームのみんなの成果だと思っています」と話しているように固い結束で、さらにチーム力のアップが期待されます。
大学選手権の決勝で再戦すれば、きっと雪辱してくれることでしょう。