2017年3月30日(木)
立川地域支部主催 築地市場見学会に参加して
今、森友問題と並んで最も話題性のある築地市場見学会に行ってまいりました。
総勢17名(立川11・小平4・国分寺1・国立1)
清水都議会議員の手配もあって、約1時間半、かなり奥深いところまで見て廻ることが出来ました。
築地市場は昭和10年の開設ですから、もう82年経過、老朽化というよりは次地震・津波が来たら…そんな状態です。
約23万㎡、東京ドーム5個分、1日の取り扱い水産物がⅠ6億円、青果物が3億円で、特に水産物は世界最大級とのこと。
入場者42千人、中で働く人14千人、女性はその約1割、従って市場内に郵便局、みずほ銀行、診療所等もあります。東京都職員が付いて回って戴いたので、いま扇型の道路は、昔は汐留からの引き込み線路がありSLも乗り入れていたこと、隅田川沿いには河岸があったことなど、実感として昔を偲ぶことができました。
勿論現場、卸売、仲卸の間を潜り抜けたり、セリ台高級魚の水槽等も、物珍しく見て廻りましたが、私が最も興味深く見聞したものは、
① GHQが昭和20年~25年までの5年間占領し、クリーニング工場化したため、
ありとあらゆる薬剤を使用し垂れ流したので、築地の地下水は汚染水なんて云
うものではないこと。従って、使用はしていない。
② しからば活魚の水、あるいは氷のもととなる水、所謂市場内で使う水はというと、これが隅田川の水を引き込み、東京都水道局が殺菌して使用している。
従って、そんなに素晴らしいといえるものではない。
③ 市場の床部分の清掃等は東京湾の海水を利用している由、海水利用のおかげで
中毒その他事故は1件もないとのこと。
この見学会を通じて、私自身、安全対策を講じ科学的、論理的に優位性を開示し、安心を宣言し、閉鎖型施設で高度な衛生管理が可能な東京ドーム8個分の広さを持つ豊洲への移転を願う気持ちに変わってきた。
了
沼尻 哲
写真は小平地域支部 土井隆夫地域支部長の提供です。