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小田切 訓さんの想い出(沼尻 哲)

突然の訃報に接し、驚きとともに寂しい気持ちでいっぱいです。
昨年暮れ「お餅食べますか」とお尋ねすると「娘も含め大好き」とのこと。
それではと自家製ののしもちを持参すると故郷のおおぶりのボタン海老をたくさんいただき「本当は早くみんなと飲みに行きたいんだけれど娘に止められてんだよ」こんなやりとりが最後に交わした言葉になってしまいました。
訓さとし様・哲さとるで20年来お付き合いさせていただいておりましたでしょうか。一番の想い出は至誠ホームへのご寄付です。小田切さんが国立駅前“コートギャラリー”で個展を開いている頃、私事ですが私の家内が立川至誠ホームに申し込みはしているのですがOKの回答がなかなか出ません。
同じ条件だったら当方にという発想で絵画の寄贈をお願いしましたところ即答、至誠ホームアウリンコ3階のEV前喫茶処に飾られています。
(博物館のある運河)
玄関入ってすぐの場所で人の行き来が1番多いところで、多くの人々が足を止め見入っておられます。今は亡き奥様から(お母様)も薔薇のグラスフラワーも戴き家内の個室、机上に置かせていただいています。見渡せばわが部屋だけです。改めて感謝申し上げます。栁澤商事のトラックで絵画を運んだのですが小田切さん・栁澤さん・私の3人でトラックに並んで乗ったことも今では懐かし限りです。その日は奥様とも合流し谷保駅前の“福和らい”で食事をしました。
私の懐を気遣い「ラーメンが1番好き」と言われマスターと相談したところ、和食割烹の店でしたが昔ラーメン屋に居たこともあり特別メニューで用意できたこともありました。
立川の行きつけの店にもお供しました。ボトルナンバーが1番、VIPなお客様だったのでしょう。“北の旅人”を聴いたこともありました、またご自宅には何度も何度もお邪魔しました。いつもお菓子とセットでした。
優しい眼差しで穏やかな語り口、にこやかな笑顔、家が近所でもあり本当に頼れる先輩でした。
小田切さん、かけがえのない想い出をありがとうございました。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

2021年4月3日 ご逝去




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